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新型コロナの最新情報~科学記者の目で今後の感染症対策を読み解く~


2022年4月16日

渡辺諒  氏

毎日新聞社 科学環境部

山梨県富士吉田市出身、東京農工大農学部卒。2008年に入社し、13年4月から東京本社科学環境部。気候変動問題や臓器移植、ノーベル賞などを取材。18年4月に大阪本社科学環境部に異動し、医療取材のほか、西日本豪雨や台風21号など自然災害について科学的な視点から記事を執筆。20年4月に東京本社に戻り、医療・医学担当として、専門家へのインタビューや学術論文の読み込みなど、新型コロナウイルス感染症取材を続けている。

新型コロナウイルスの特徴

2021年の4月、新型コロナウイルスの世界の感染者数は約1億3,000万人、死者は291万人でした。今年(2022年)の4月はというと、感染者は5億人を超え、死者は600万人を超えています。世界的な流行は、まだ続いております。

およそ100年前にスペイン風邪が大流行しました。その後、世界では、エボラ、SARS、新型インフルエンザなどの感染症が小規模に流行したことはありましたが、今回のような大流行は起きていませんでした。新型コロナの流行は、100年に1度レベルの大流行と言うことができます。

ヒトに感染するコロナウイルスは、新型コロナが出る前は6種類でした。いわゆる子どもがかかるような風邪のコロナが4種類と、SARSとMARSです。SARSとMARSは死者も多く出た病原性の強い感染症でしたが、あまり流行はしませんでした。しかし、新型コロナは、感染力が非常に強く、発症の2日前から人にうつすという特徴から、感染者を特定して隔離するなどの対策が、非常に困難であり、感染がどんどん広がりました。

また、マイクロ飛沫によって感染することも、感染が広がりやすい特徴の1つです。微細な飛沫は空気中を長時間漂いながら、空間の上のほうに溜まり、感染者がその場所にいなくなったあとも、しばらくその場に残るため、そこから感染が広がっていきます。

高齢者の死亡率が高いことや、次々に変異が起きて、感染者が減ったと思っても、すぐに新しい変異株による感染者が増えることを繰り返すといった特徴もあります。このようなウイルスに対して、有効な対策としては、ワクチン接種、3密を避ける、換気をする、マスクをする、手をよく洗い、こまめに消毒するというようなものが挙げられ、みなさんも実行していますよね。

獲得免疫

人間には、体をウイルスから守るバリアが3種類あります。1つ目は、皮膚や粘膜ですが、ウイルスは、ここを簡単に通過してしまいます。2つ目は、自然免疫。これは体に入った異物を無差別に食べてくれますが、あまり力は強くありません。3つ目は、ある1つの敵だけを集中的に攻撃する獲得免疫。これは非常に強力です。

 ウイルスの表面には、スパイクタンパク質というとげとげがあります。このとげとげは、何種類かのアミノ酸をパーツにして組み上げられたレゴブロックのようなものです。これが、ヒトの細胞から出ているとげ状の部分とくっつくと感染します。なぜ、くっつくのかというと、ウイルスは単体では増殖できないため、ヒトや動物の細胞に入り込み、そのなかで増殖しようとするからです。つまり、ウイルスが数を増やすための仕組みです。

人間の体は、ウイルス表面のスパイクタンパク質の特徴を記憶することができ、過去に感染した経験があれば、すぐにそのウイルスをやっつけるための抗体を出すことができます。これが1つの敵だけを集中的に攻撃する獲得免疫の1つです。

獲得免疫を持っていれば、ウイルスをかなりやっつけられます。たとえば、皆さんは、子どものころに、おたふく風邪や麻疹、風疹などに感染したり、ワクチンを接種したりしているため、すでに、これらの感染症に対する獲得免疫を持っています。ですから、再び感染しても、発症や重症化を予防できるのです。しかし、新型コロナウイルスの獲得免疫を持っている人は誰もいませんでした。それが大流行の理由の1つです。

ワクチン接種というのは、この獲得免疫を人工的に得る方法です。これまで長い間、ワクチンは、生きたウイルスを弱毒化して接種する生ワクチンと、ウイルスを完全に無害化した不活化ワクチンのどちらかしかありませんでした。これには欠点があり、開発に非常に時間がかかります。もし、今回もこの方法で製造していたら、今も、新型コロナのワクチンは、完成していなかったでしょう。

スパイクたんぱく質の設計図

しかし今回、ウイルスの設計図だけを体に入れ、それを基に、体内でウイルスを人工的に作るという、新しいコンセプトのワクチンが作られました。しかも、この設計図は、ウイルスの特徴であるスパイクタンパク質だけを作る設計図です。これを接種すると、体のなかでウイルスのとげとげのところだけがたくさん作られ、それを敵だと認識して、免疫が導入されるという仕組みです。

こうして抗体を作っておけば、本物のウイルスが入って来たとき、すぐに免疫が働いて跳ね返し、感染や重症化を防ぐことができます。皆さんが打ったファイザー製やモデルナ製のワクチンがこの仕組みです。ファイザー製のワクチンの臨床試験では、ワクチンを接種した2万人のうち、8人が感染し、ワクチンでない、偽薬を接種した2万人のうち、162人が感染したという結果が出ています。この差は約95%、このワクチンには、かなりの効果があると考えられ、世界中で接種が進んでいます。

感染細胞とキラーT細胞

獲得免疫には、抗体を出す役割のほかに、感染細胞を壊す働きもあります。抗体は、人間の細胞とウイルスがくっつく邪魔をして、感染を防ごうとしますが、すべてを防ぐことはできず、人はどうしても感染してしまいます。すると、ウイルスが入り込んだ細胞(感染細胞)を壊すため、次に、人間の体は、キラーT細胞を活性化させます。

感染細胞はウイルスの再生工場になります。そこで作られた何百個ものウイルスが体内に放出されると、症状は重症化してしまいます。それを防ぐため、キラーT細胞が感染細胞を壊していきます。これは自分の体の細胞を壊す行為でもあり、その際には、どうしても熱や痛みが出ます。感染症による熱や痛みなどのつらい症状は、体内で、さかんに細胞を壊しているためでもあるのです。

 ワクチン接種後、時間の経過とともに、抗体は下がります。しかし、T細胞は年単位に渡って体内に残ると言われています。つまり、ワクチン接種による発症予防が、弱まったとしても、重症化予防という非常に大きなメリットが残るのです。オーストラリアのデータで、ワクチン接種者と未接種者の重症化と死亡率を見てみると、80代では、ワクチン未接種者と比べ、接種者は7分の1。70代では12分の1。60代では20分の1というように、ワクチン接種により、重症化と死亡率をかなり軽減できています。感染を防げなかったとしても、ワクチン接種はとても重要なのです。

ワクチン接種と変異株

ここで、問題になるのは、ウイルスの変異です。ウイルスは体内で増殖するとき、遺伝子情報(RNA)の設計図を複製していきます。この複製を、何回も繰り返しているうちに、ミスが起こることがあり、それを変異といいます。ミスというのは通常、不良品なので、自然に消えていきますが、ときどき、元の設計図よりも優れたミスが生まれ、それが変異ウイルスとして登場してきます。

これまで、アルファ、ベータ、ガンマ、デルタ、オミクロンと変異してきましたが、これには、だいたい、前のものより感染力が上回っているという特徴があります。つまり、オミクロン株は、デルタ株よりも感染力が強く、まん延しやすくなったため、デルタ株を駆逐して台頭してきたのです。

現在、接種が進んでいるワクチンには、まだ変異があまりない、最初のころのコロナウイルスを基にした設計図が入っています。このワクチンを2回接種した、2週間後と6カ月後のデータをみると、6カ月後でも、かなりの抗体が残っています。しかし、オミクロン株は、最初のころのウイルスとくらべると、アミノ酸のパーツ30個ぐらいが、別のアミノ酸に変わっています。

つまり、現在のワクチンには、今、流行っているオミクロンのBA.1、BA.2という変異株にぴったりの設計図が入っていないため、体はぴったりの抗体を作ることができないのです。それが2回接種していても、オミクロン株には効果が低く、感染を抑えられない理由です。

しかし、3回目の接種をすると、2週間後には、BA.1、BA.2に対する抗体も十分量ができるという研究結果も出ています。そのため、3回目の接種が進めば、オミクロンの感染率もかなり下がるのではないでしょうか。逆に言うと、3回目の接種が遅れているために、この冬からの第6波がだらだらと続き、第5波のときのようにささっと収まっていかないとも言えます。

また、変異ウイルスの系統図を見ると、どこにどういう変異が出るかということは、ランダムで予測が非常に難しいです。これもコロナウイルスの怖さの1つです。変異は、年間でアミノ酸のパーツが約23カ所、つまり、月に2カ所ぐらいが変わっています。そのなかには、不良品や弱いものもあるため、全部がはびこるわけではありませんが、たまたま前の株より優れたものが出ると、一気に増えます。また、感染者が多ければ多いほど変異は起きやすいものですから、感染を抑えることは、変異を抑えるということにもつながる、非常に大事なことです。

ワクチン以外の対策も

ここで他国の状況を見てみましょう。どこの国を見ても、ワクチン接種が進むと、感染者は減少します。しかし、その段階で、全面的に規制を解除してしまうと、必ずまた増えます。特に、アメリカやイギリスを見ると、まだオミクロンの流行がなかった時期も、規制を解除した途端に感染者が増えています。

一方、日本は2021年の夏、ワクチン接種2回目が急速に進み、一気に感染者数が減りました、そこからずっと下火が続きましたが、規制を全面的に解除することはありませんでした。マスク着用やお店の人数制限、換気の徹底などを続けていたためか、変異株が入るまでは、リバウンドしませんでした。つまり、ワクチンには効果がありますが、それだけに頼り、他の対策を疎かにすると、またぶり返すということがデータからも明らかです。

また、東京オリンピックのとき、大阪大学が調査した研究では、ワクチン接種以外の対策、密を避ける、マスク着用、手の消毒、換気など、それぞれ単独で実施したときの効果は薄くても、すべての対策を組み合わせることで、非常に効果を示すという結果が出ています。ですから、ワクチン接種だけではなく、その他の対策も心掛けていただければと思います。

初期のころ、人流を抑制することで感染を防ごうというコンセプトがあり、緊急事態宣言が出されたことがありましたね。そのことに、どれだけの効果があったかについて、今、検証が進んでいます。しかし、人流をゼロにしたわけではなかったので、効果にも限界があるでしょう。一方、感染者や濃厚接触者が行動を自粛することで、感染経路を切る方法が有効ではないかということについての分析も行われており、こちらは、一定の効果があるという話も出ています。

また、当初、ワクチン接種が進めば、集団免疫を獲得できるという考え方もありましたが、変異が早く、ワクチンがなかなか追いつかないところがあるので、集団免疫の獲得は進んでいないようです。これも新型コロナの難しさだと言われています。

情報に踊らされないで

ここで、ワクチンを巡るデマ情報についてご紹介します。Twitter上の情報発信の量を比較すると、反ワクチン派も、ワクチン推進派も、多くの情報を発信しています。なかには、反ワクチン派が推進派に対して「その情報はうそだ、おかしい」と攻撃的なツイートをする場面も多くありました。このような情報をどう見て、どう選別していくかには注意が必要です。

たとえば、インターネットで「反ワクチン」と検索すると、反ワクチン派の意見や、それに関連した情報が、たくさん表示されます。そのなかに自分も納得できる情報があると、また似たような意見を探したり、同じ意見の人とつながったりして、反ワクチン派の情報ばかり集まり、周囲がみんな反ワクチン派という状態ができてしまうことがあります。すると、あたかもその情報が大多数の意見であり、それが正しいのだと錯覚してしまうこともあります。そうなると、ほかの意見を排除し、耳を貸さなくなってしまいます。このような現象をエコーチェンバーといい、偏った情報ばかりが入るようになって、危険です。このような危険性が、コロナ禍での情報の錯乱により、広く認知され、情報の扱い方を改善する動きのきっかけにもなりました。

具体例で見ると、あるとき「ワクチンを打つと不妊につながる」と主張するグループが出てきて、7人ぐらいの人が一定期間それを投稿し続けました。すると、その投稿に賛同する「いいね」がたくさん付き、その情報は拡散され、それを信じる人が大勢出てきました。一方「それはデマで、妊娠への影響はない」という研究結果を基に、反論する発信も出てきて、結果的には不妊情報を打ち消し、ワクチン接種は進みました。しかし、一時は不妊になると信じて、ワクチンを打たなかった方もいたでしょう。このように、ネットの情報だけに頼ると、間違った情報に踊らされることもあるのです。

英語圏でも同様のことがありました。英語圏で反ワクチン活動を先導していたのは、たったの12人だという調査報告があります。たったの12人が情報の発信源となり、それを信じた人が拡散して、どんどん広まっていきました。その12人を1人ずつ調べたら、反ワクチンを真剣に訴える医師のほかに、不安をあおってサプリや自分の書いた本を売り、年間に約42億円の収益を上げていた人などもいたそうです。このように、自分のお金もうけのためにデマを発信している人もいるということを忘れないでください。

つまり、ネットの情報には、正しい情報もありますが、間違った情報もあるということを、心得ておいていただきたいです。実際に飛び交っていたツイートでは、医療関係者を名乗たり、医療関係者に聞いたとか、知り合いの医者に聞いたなどというように、書き始めるケースも多かったようです。また、根拠もなく「コロナは熱に弱いからお湯を飲めば治る」というような情報が広がることもあり、出典のない、言葉だけを信用することは怖いことです。「デマに気を付けてください」と行政が発信することもありますが、行政の情報よりも、Twitterのデマのほうが広がりやすい状況があります。根拠はあるのか、出典はどこか、ほんとに医者の言葉かなど、常に意識し、警戒しながら情報を見るようにしてください。

期待される薬の開発

ようやく、半年ほど前から、新型コロナウイルス用の薬が出てきました。既存の薬では、リウマチの薬のデキサメタゾンに効果が見られ、承認されています。さらに、コロナ用に作られた薬も出てきており、ファイザー社製のものと、メルク社製のものは、アメリカで緊急承認されました。塩野義製薬は、軽症でも使える薬の開発を急いでおり、これが使えるようになれば、ワクチンとの併用で、だいぶ新型コロナをコントロールできるのではないかと期待されています。

薬で、ウイルスの増殖を抑えるには、体内でウイルスが吐き出した遺伝情報の複製を阻害するか、ウイルスの部品である殻やスパイクたんぱく質の生成を阻害するかの2つが考えられます。そこを狙って、各製薬会社は開発を急いでいます。

海外の製薬会社は、これまでも、常に感染症関連の薬の開発を続けていたため、コロナが起きたとき、ワクチン製造にも新薬開発にもすばやく着手できました。しかし、日本の製薬会社は、がんや糖尿病、高血圧などの薬に力を入れている傾向があり、コロナ以前は、感染症関連から撤退する企業が多かったそうです。そのため、開発は世界から遅れ気味になっています。しかし、今後5年、10年かけて、いいものができれば、海外の製薬会社に取って代わることは十分に可能です。ですから、これからも開発を続けていくべきだと思います。

最新研究の紹介

ワクチンと薬以外の、コロナを巡る最新研究について、ご紹介します。たとえば、名古屋大学では、飛沫防止プレートの代わりに、空気の壁で感染を防ぐ仕組みを考えました。これは、上から空気が降りてきていて、吸い込み口から空気を吸い込み、もしウイルスが含まれていれば、LEDで殺菌するような装置です。空気の壁なので、手も通りますし、会話がしづらいこともありません。レストランなどで、しょうゆ取って、とかもできます。非常に優れた装置ですが、お値段の問題もあり、普及にはまだ時間がかかりそうですね。

また、理化学研究所では、皆さんの血液のいろいろな情報を基に、どんな人が重症化しやすいのかを調べ、事前に把握する仕組みを研究しています。基礎疾患を持つ方のなかでも、重症化しやすい人と、しにくい人がいるかもしれないし、若い人でも重症化しやすい人がいるかもしれないので、そのようなことを調べる研究が進んでいます。

また、コロナの症状や後遺症に味覚や嗅覚の障害がありますが、それらがなぜ起こるのかについての研究も進んでいます。鼻の何の機能がコロナに阻害されているのかを探るため、京都大学はiPS細胞を使って、鼻のなかを再現し、これにコロナを感染させて、どの部分が悪くなるのかについての研究を進めています。

今後の対策

最後に今後の対策について、私見と専門家の意見を交えてお話しします。ポイントは、やはり変異です。ワクチンや薬の効果が大幅に薄れる変異が起きたら、戦略の練り直しが必要になります。インフルエンザウイルスの場合、ダイナミックな大きな変異は5年や数10年に一度と言われていますが、新型コロナウイルスの場合は、2、3カ月に1度、ダイナミックに変異しています。一般的に変異が続くと、ウイルスは弱毒化し、重症化率は減少すると言われますが、それがコロナに当てはまるかどうかは分かりません。本当に注意が必要です。

また、先進国には薬もワクチンも行き渡っていますが、途上国では、まだワクチンを打っていない国もたくさんあります。それらの国で大規模な流行が起きれば、再び、新しい変異ウイルスが世界に広がる可能性が高くなります。つまり、われわれがワクチンを打つだけでなく、世界全体できちんと打っていくことが重要です。また、変異に合わせて、迅速に開発、供給し、接種できることも重要です。理由があってワクチンを打つことができない人を、どう守っていくのかも大事です。これらを克服しなければ、コロナを克服したとは言えないと思います。

一方、世界的な流行は今年のどこかで『終息』するとおっしゃる先生もいます。これだけ世界に蔓延したコロナウイルスがゼロになることはありませんが、人や社会が、もうこれで終わりでいいや、終わりにしようと言って「感染者も死者もゼロではないが、ここで、コロナは終息です」と、ある意味、社会的なコンセンサスで終わりにするということが、あるかもしれないという意味です。ただし、これは、変異の状況次第で不透明な部分もあります。

また、インフルエンザと同等の5類に引き下げることも検討されています。今は2類相当ですから、全感染者の把握が必要であったり、診療できる病院も限られており、厳しい状態です。しかし、これは、科学というよりも政策的な話であり、政治の判断です。科学の世界から見ると、5類への引き下げには、まだまだ慎重な見方があり、新型コロナの本質を十分に理解できておらず、先のことは分からないので、規制の撤廃には、時期尚早という意見もあります。

経済との両立についても考え、有効な対策をピンポイントで打ちながら、経済を回していかなければいけません。文化やスポーツなどは、この2年間、ずっと打撃を受け続けています。途切れている時間が長くなるほど、以前の活動を再開することは難しくなります。また、日常のなかで、人と人との交流の場が失われ続ける影響は計りしれません。再開されてきている部分もありますが、これらをどう、元に戻していくかは本当に、今年度が正念場かなと思っています。

質疑応答

男性A 「世界では、次に流行りそうな株は、すでに発見されているのですか?

渡邉氏 「私がチェックしている、WHOの情報ではまだ出てきていませんが、もしかしたら、南アメリカやアフリカ大陸のどこかの研究所レベルでは察知しているかもしれません。今のところ、一番警戒されているのはXEという、オミクロンからの派生です。」

女性A ワクチン4回目は、高齢者やリスクの高い人を選択して接種するという情報を聞きましたが、政府の考え方はどういう方向になっていますか?」

渡邉氏 高齢者の方たちに集中的に接種していただこうというのが、現在の戦略的な考え方です。しかし、半年後、どんな変異株が出てきているかによっても変わります。今後、若い人も重症化するような変異が起これば、4回目も全世代、しかも、早く接種を、ということもあり得ます。

 


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